朗読劇の夜の部を見てきました。
いやーもう・・・凄かった。
見る前は覚えてる限りレポしようと思ってたんだけど、終わってみると2日経った今でもどう言葉にしていいのか分かりません。
戦国ブログって何ぞや?鍋TVみたいなもん??とか思ってたけど、もしも戦国時代にブログ(というよりPCとネット環境かな)というオーパーツが存在したら?っていう前提の上に成り立っていたお話で、ちゃんと史実どおりの内容だからブログがなくても話としては成り立ったんだろうと思うんだけど、最近のステマ騒動とかにも結構繋がるのかなーとか思わされる内容でした。
人というのは情報に左右される生き物だから、ブログを使って嘘情報を流して武将を翻弄したりとか市井の人に自分の主君に対していい印象を与えたりとか、そういうのは現代でも普通にあることだけどブログなんてものがなかった戦国時代でもそれは戦略として行われてたんだろうなぁ、と。
ああもう既に何言ってんだか分かんない。
話は森蘭丸をストーリーテラーに据えて、大谷吉継と石田三成の行く末を語っていって片倉小十郎と直江兼継を配する事でそれぞれの主君への思いとか各々の思惑とかが絡まる感じになっていました。
ブルーレイも発売決定してるんであまり内容には触れないほうがいい、というか出来ることなら初見でこの朗読劇の凄さを感じてほしい気がするのであまり書きませんが、序盤は本当に笑いありな感じで楽しかったです。個人的には「打ち首なう」と「てへぺろ」がツボった。あ、てへぺろは後半だったっけ?
なんていうか、本当に絆の物語だったなぁ、と思います。
変な意味でなく漢が漢に惚れるっていうにはこういう事かというような。登場人物全員がとても大切で尊敬している人の為に戦っているっていうのがビシバシ伝わってきました。
今回の朗読劇はキャスティングが絶妙だったと思う。
こう書くと頭いてぇファンだなと思われるかもしれないけど、大谷と三成にゆうきゃんと杉田くんを配したのは大正解だった。
実際に仲良しの2人が演じる事によって大谷と三成の絆の強さっていうのがより伝わってきたんですよ、私には。
終盤の合戦シーンでのゆうきゃんの叫びはもの凄い迫力で命を賭けて戦ってるんだっていうのがひしひしと伝わってきて、手に汗握るというのはこういう事かと。あれだけ気合の入った演技をしていたらそりゃあ体もガチガチになるよなぁ。
杉田くんは真面目で秀吉の為にって頑張るあまり、どんどん人が離れていって孤独になって・・・ていうのが凄い良く出てて。でも大谷と話す時は昔の「佐吉」と呼ばれていた頃に少し戻ってるんですよね。
そういう細かい違いとかちゃんと出せてて、ラストあたりの演技には涙させられてしまった。
もうね、何やっても杉田とかキョンとか銀さんなんて言わせない。声は一緒でもちゃんと違いを演じられる人になったんです。私はそう思う。
何よりあんなに真剣に演技している彼を見ることが出来て本当に嬉しかった(別に普段真面目に演技していないという意味ではないですよ。念のため)
藤沢さんが2人の仲の良さを知っててキャスティングしたかは分からないけど、本当にありがとうという言葉しかありません。
松岡くんはあまりよく知らなくて、ブログとか見ててもえらい緊張してんなーとか思ってたんだけど、ストーリーテラーだし実質2役で切り替えていかないといけないし、初舞台でこれでは緊張しないほうがおかしいよなぁ。でも本番では緊張なんて微塵も感じなくて、これから注目していきたい声優さんになった。
安元さん(片倉)は主に市瀬さん(直江)との絡みが多くて、チャットとかでは2人仲良くしてるんだなーって感じなんだけど、片倉と直江もそれぞれ自分の主君を大切に思ってて主君を勝たせる為には何でもするし不利になるものは切り捨てるっていう、戦国時代の非情さを浮き彫りにしてる感じでした。仲良くしてても腹の探りあいというか。
台本に片倉はマッチョな感じって書いてあったけどまさにそんな感じで、どっちかといえば高音、中低音な声質の中にドスンと重低音な声で物語をキリッと引き締めてくれていました。
そして着物姿のまあ似合うこと。登場でバサッと袖を翻すところとか凄い格好良くて、この辺はさすが舞台経験者という感じでした。
市瀬さんは最初1人だけ舞台の人だなぁとか思ってたんだけど、居合いの達人でいらっしゃるので登場で幕を居合いで切り落とすパフォーマンスとか休憩空けで殺陣を披露してくれたりとか、朗読以外のところでもとても活躍されていて、まさに侍という感じでした。
今回の5人は誰一人欠けても成り立たなかったって本当に思います。
今回はWASABIさんという和楽器の音楽集団の方たちが生演奏で物語を盛り上げて下さいました。
これがもの凄い臨場感で、藤沢さんが掲げる「音だけで情景が浮かび上がってくる空間」というのが見事に再現されていたと思います。
特にラストの合戦シーンが圧巻でWASABIさんの演奏とゆうきゃんの演技が熱を帯びれば帯びるほど互いにどんどん迫力が増すというか、お互いがお互いを煽って熱を上げているというか。
これはもう全て「生」でなければ出せなかった迫力だと思います。
今回のパッケージ化がブルーレイのみというのも納得なんですよね。
画質音質共により良い品質で出そうと思ったらブルーレイ一択でしょう。
本当に行けてよかったです。
色々書いてないというかうまく言葉に出来ない部分が多すぎてレポとしては残念な仕上がりですけど、あとはブルーレイを見てとしか。
登場の仕方もめっちゃかっこよかったんですけど、これはブルーレイを見た時のお楽しみのほうがいいかな。
もっとこういうしっかりした朗読劇が増えればいいと思います。
イベントのライブドラマはどっちかって言うとアドリブを楽しむものみたいな感じになっちゃってる気がするし。
そんで声優をよく知らない人にこそ見て欲しい。
どうしてもファンで埋まっちゃうんだろうけど、声優って凄いんだよって事をもっとたくさんの人に知ってほしい。
テレビに出ても、ただ「萌え」の代名詞みたくいじられるだけの存在では決してないって事を分かってほしい。
でも難しいんだろうなぁ。
また機会があったら是非見に行きたいです。できれば関西でもやってほしい・・・。
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