1~2時間で終わるかなーと思って始めたんですが、きっちり音声聞いてたら5~6時間かかりました。
まあ私は人より1プレイにだいぶ時間が掛かる方なんで、早い人なら初回プレイ4~5時間くらいでしょうか。
システムもそこらのPCゲーム並みにしっかししてるし(クイックロード・セーブもあるしバックログにはボイス再生も付いている)プレイはとても快適でした。
ただEDが飛ばせない仕様なのはちょっとキツイかなぁ。
ED曲が複数あるとかでもない限り、EDなんて1回見れば十分ですもん。
でも不満点なんてそれくらいです。
そういえばEDテロップのキャスト・スタッフの名前の横に星座のマークが記載されていてちょっと面白かったです。
発売前は選択肢もろくに無いようなのを想像してたのに、プレイしてみたら結構頻繁に選択肢が出てくるし、個別ルートに突入してからはグッドEDかベストEDかの選択肢まであったし、しかもベストEDへの選択肢は一通りしか無いから羊以外は中々ベストEDまで辿り着けなくて苦労しました。
だから本当に普通の乙女ゲーとは遜色ない作りになっていて感心しました。
全くどこぞのとても商業ゲームを作ってるとは思えない会社に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだ。
さて内容。
幼馴染4人の友情や絆を前面に押し出してたので、各キャラの恋愛に入るのがちょっと遅かったかなぁ。
個別ルートはちゃんとあるんだけど基本的には3月に羊が転校してきて仲良し3人組から4人組になって、友情を育んでいって5月に再び羊が転校するまでの3ヶ月間の話なんで、ルートによって大幅に物語が変わるということはありません。
恋愛が絡んでくるのが5月に入ってからなんで唐突と言えば唐突な気もしないではないけど、人間関係に無頓着だった羊が段々主人公以外にも心を開いていって3人と絆を深めていく様がとても良かったので、普通の友情物語としても十分楽しめました。
欲を言えばノーマルEDの後に後日談を入れてほしかったなーとは思うけど。(各キャラ個別EDにはED後に後日談があった。内容はグッドが卒業式にプロポーズでベストが5年後の結婚式)
でもやたらゴテゴテした恋愛ゲームが多い昨今、普通の学園もの恋愛ゲームがやりたかった身としては友情面でも恋愛面でも大満足です。
お約束な内容っていいなぁ・・・・。
ヒロインはエロゲの主人公みたく顔無しなんだけど、カズアキさんの描いた横顔のヒロインが顔無しな上に無表情だったんで(顔描いてないんだから当たり前っちゃー当たり前か)凄い知的でクールな子なのかと思ってたんだけど、普通に冗談も言う明るい良い子でした。
このゲームの前提である星座彼氏というCDの特性を考えればヒロインが特定されるのは趣旨からずれるであろう事は分かるんだけど、無個性顔無し主人公ってあまり好きではないので、出切れば顔もちゃんと設定して欲しかったなぁ。カズアキさんの描く女子高生はめったくそ可愛いし。
ほんとあの低価格でこれだけ楽しませてもらえるとは思えなかったわ。
次は各キャラ感想いきます。
夜中にやってて眠かったから既に所々忘れてるけど。
・土萌羊
甘い!台詞がゲロ甘!!
緑川さんの声が更に拍車をかけて甘いのなんのって。
初っ端からほっぺにキスしてきたり、流石フランス帰りはやることが違います。
見た目は可愛い系だけど、子どもの頃に外見が原因でいじめられていた事もあって、周囲を突き放して生きてきたから口もキツイし強い自分である為にケンカも強いという結構ギャップのあるキャラ。
始める前はもうちょっと寡黙というか、言う事は日本人離れしてるけど結構無口な大人しい子だと思ってたんで意外でした。
最初から好意を示してくれているので他キャラとくっついた時は一悶着あるんじゃないかと思ったけど、自分の幸せが一番という身勝手なタイプではなく、自分の好きな人の幸せが大事っていう感じだったので祝福してくれました。いい子だなー。
ベストEDのゲロ甘結婚式よりもグッドEDの「僕のおみそしるを一生作ってください」というプロポーズがとても強烈だった。
お味噌汁とか久々に聞きました。でもヒロインの「わたしの作ったおみそしるでよければ」っていう返しがまた可愛くてたまりませんでした。
・七海哉太
ツンデレ病弱ヤンキーという新しいジャンルです。
まあ言うほどツンツンはしてませんし、喧嘩っ早いだけで特別ヤンキーでもないですが。
病気の件がえらい曖昧だったのでそこに関してはあんまり感情移入できないというか、心臓が悪いとかもうちょっと具体的に示して欲しかったかなーと。まあ蛇足かもしれませんが。
ヒロインのことを女っぽくないとか言っておきながら、学園にただ一人の女子であるヒロインが他の男子に嫌な目に遭わせられないように影でけん制していたりとか、割と無用心なヒロインを諌めてくれたりと口では言わないけどヒロインを大事にしているところが好印象。
けど杉田くんの声が合ってはいるんだけどなんか妙というか、あけちさんがCDの感想で祥ちゃんの物真似が上手くなったって書いてたの見て納得しました。そんな感じです。
ベストEDでは5年後って事で声を低くしてたんだけど間違いなくこっちのが自然だった。
回想シーンでの子ども時代の芝居は間違いなくアウトでした。
泣き演技+幼い芝居=ビッグバンみたいな・・・凄かった。
CDはいつ聞こうか迷う・・・・。
そういえばプレイ前にヒロインから哉ちゃんって呼ばれてたら可愛いなーと思ってたんだけど、回想シーンで哉ちゃんって呼ばれてました。成長してからも哉ちゃんが良かったなぁ。
・東月錫也
オカン!めっちゃオカンでした。
料理が得意で羊と哉太の喧嘩を仲裁して4人のオカンとしての魅力を存分に発揮してました。
また小野さんの声のトーンが一番好きな感じでもう。
子ども時代の声が一番違和感無かったのも小野さんだったなぁ。緑川さんも案外厳しかった。
錫也は磨けば光る良いヤンデレになりそうです。
というか出るゲームが違えば間違いなくヤンデレキャラだったと思う。
いつも笑顔で爽やかだけど、彼氏彼女になった途端他の2人に牽制するし好意を隠さなくなるし、ヤキモチ妬きだって宣言するしもうたまりません。つうか途中から結構ヤンデレ臭かった気が・・・。
そういえば一人だけ個別ルートに入ってからの選択肢が少なかったのは何故だろうか。
総評としては細かい設定の詰めの甘さは端々に見受けられるけれども、CDのおまけという立ち位置のゲームにしてはボリュームもあったしシステムも快適でストレス感じなかったし値段以上に楽しませてもらいました。
付随するCDの特性から言っても発売日は絶対に動かせないだろうに、目立ったバグもなく(一箇所だけ誤字はあったけども許容範囲だと思う)よくここまでまとめたと思います。上から目線でアレですが。
今回のコンセプトが幼馴染との恋だったからかもしれないけど、できればもうちょっと冒頭から恋に発展していく展開だったら良かったかなーと思います。お互い一定の好意が存在するからこそ恋愛の展開が遅かったのかなと思ったので。
これなら夏・秋・冬も楽しめそうです。
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