秀雄の感想にはいる前に、まずは共通ルート部分について。
百合子の誕生日パーティーの夜に起きる事件というのは、パーティーの最中に参加している貴族たちを標的にした暴漢が乱入してくることなんですが、その混乱の中で百合子の父が殺害されてしまうのです。
父の手には屋敷の庭園に植えられていない桔梗の花が握られていたんだけど、それを見た母は急に取り乱しパーティーどころではなくなってしまいます。
後日、百合子の嫁入り問題について兄の瑞人と口論になった母も倒れて寝たきりになってしまい、後に帰らぬ人に。母のベッドの上にはまたもや桔梗の花が大量に・・・(心臓が弱かった母はこれを見て発作を起こしてしまったらしい)
後に野宮家を訪れた母の友人の鏡子から、屋敷を襲った暴漢たちは誰も父を殺していなかったという事実を知らされる百合子。
暴漢が犯人でないのなら、本当の犯人は一体?そして桔梗の花の意味は?
というのが共通ルートになります。
個別ルートに入ると、犯人探しはそっちのけ?になって恋愛メインって感じになります。
事件の犯人は分かるけど、動機とかそういうのはうやむやで真実は闇の中。
まあ初っ端から全部分かっちゃったら面白くないですからね。
真相は犯人ルートと事件の真相を究明するルートで判明します。まあそれまでもルートでぼんやりは分かるんだけど。
さて、秀雄です。
秀雄は百合子とは幼馴染の間柄で、一時は婚約するという話も持ち上がっていたんだけど、家柄に固執する百合子の母が純粋な華族ではない尾崎家をコケにした事が原因で疎遠になってました。
この事実を百合子は知らなかったので、いつの間にか秀雄が自分の事を嫌いになったと思ってたんだけど、秀雄はずーっと百合子のことが好きだったという。
まあ簡単に言えばツンデレ?しかも眼鏡軍人。さらに童貞。(潔癖なのと百合子が好き過ぎて女遊びが出来なかった)
秀雄にはすでにほぼ決まりかけた婚約者がいて、その縁談を破談にするためにシベリア出兵に志願するんですね。当時は結婚前に未亡人になるとその先結婚が難しかったらしい。なので死亡するかもしれない戦争に志願してお相手の家から破談にするように仕向けたと。
その後、婚約者の佐和子が百合子の存在を知って屋敷まで乗り込んでくるんだけど、ここがグッドとバッドの分かれ道で、あなたにとって秀雄は何?と聞かれてはっきり答えればグッド、はぐらかせばバッドという具合になってます。
グッドでは佐和子が婚約を破棄して、秀雄も無事にシベリアから帰還(というか百合子に身の危険が迫った事を悟った秀雄が無理矢理シベリアから帰ってくる)して、無事に2人の婚約が認められてめでたしめでたしって感じです。
元々軍人になりたくてなった訳ではなかった秀雄はそのまま退役して、本来やりたかった鳥の研究者に。色々吹っ切れたのか遠くの国への研究旅行に無理矢理百合子も連れて行くほどべったりラブラブです。
そして判明する事実。
秀雄と百合子の婚約話が無くなった本当の理由は、秀雄が子どもの頃に野宮の両親から鳥の剥製をプレゼントされた時に「百合子ちゃんを剥製にして部屋に置いておきたい」と言ったことだったという。
年端もいかない子どもがにこにこ笑ってそんな事言ったらそりゃ怖いわ。
でも秀雄はそれが原因になったとはちっとも気付いてないんですよねぇ。
このゲームのキャラってバッドでは軒並み病んでるし、グッドでもそこはかとなくヤンデレの片鱗を見せ付けててたまらない。
で、バッドですが。
基本各キャラ2種類あって、どれもこれもえげつないです。
流石バッドのほうがこのゲームの本質を表していると言われただけのことがある。
EDその1・うそつき
佐和子の問いをはぐらかすと辿り着くバッド。
佐和子が頑として婚約を破棄せず、八方塞がりになった百合子が表向き身を引いて斯波と結婚するんだけど秀雄との肉体関係は続けていく。要するに不倫です。
2人の関係は佐和子実家と斯波も黙認していることなんだけど、秀雄は百合子が秀雄をこれ以上苦しめたくないという思いで斯波と結婚したという事を知らず秀雄との関係を諦めて斯波と結婚したと思い込んでいるので、百合子への愛が歪んだ形になってしまった。
百合子の陰毛を全て剃りあげてしまって、ちょっと生えてきたらまた剃るをずっと繰り返しているらしい。しかも百合子は妊娠中(時期から考えて子どもの父親は斯波)
そんで行為の最中もいなくなれとか淫売とか人非人とか罵倒しまくるんだけど、行為が済んだら見捨てるなと縋り付く。DV男の典型ですな。泥沼だけど百合子はこれで満足らしい。
いやー剃毛にはびっくりした。
腹ボテ自体は月影の甲斐先輩バッドでもあったけど、そのまま事に及ぶ描写はなかったもんなぁ。
これ、バッドの中では大分軽いほうです。
他のキャラのバッドはもっとすごいんだぜ・・・?
バッドその2・白
一番軽いバッドかな。
シベリア出兵を志願した秀雄と口論になったあとの選択肢で追いかけないを選ぶと辿り着くバッド。
秀雄がシベリアに行ってから年を越して冬、百合子に秀雄の戦死の報が届く。
佐和子との婚約が継続中で、もし万が一の事があったら即刻婚約解消できるように知らせてもらうように手を打っていたんでそっちの実家に知らせがいったんだけど、秀雄の遺品の中に以前百合子と2人で撮った写真があって、こんなもの娘に見せるわけにもいかないけど故人が大事にしてたものを無下にも出来ないってことで佐和子母が知り合いだった鏡子に写真が渡って、そこから尾崎家に伝わって兄の瑞人に渡されたと。
最後、百合子は雪の中で秀雄の姿を見て迎えに来てくれたって言うんだけど、これは百合子も死んじゃった・・・のかなぁ。
はっきりそうとは書いてないし、そんなタン時間で雪に埋もれて凍死するだろうか。
まあでもえげつないバッドが多い中ですごい美しいバッドだったよなぁ。
秀雄は童貞って事もあってか結構大人しい感じのシナリオだったわな。
というか他が濃すぎるのか。
ぶっちゃけあまり興味ないキャラだったんで最初にしたんだけど、デレると可愛かったから満足です。
で、事件の黒幕なんですけど・・・これどうするかなぁ。
書かなくても感想は書けるから今回は書かなかったけど、書いた方がいいのかね。
そこも書くとレポが収集つかなくなってくるからなぁ・・・うーん。
久しぶりにゲームの感想書くとなんか難しいなぁ。内容全部書いちゃうとつまんないもんね。
正直グッドの内容よりもバッドの事を語りたくてたまらん!
それくらいヤンデレ属性の私にはたまらんバッド目白押しだったよ。
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