阿佐ヶ谷スパイダースの「少女とガソリン」を観てきましたー。
ずっと観に行きたかったんで念願叶ったり。
けどなんか・・・・・凄かった・・・・・・・・・色々と。
多分、DVDで見たラストショウから考えるに、いつもの半分くらいのバイオレンスっぷりなんだろうなぁと思うんだけど、これだけでもお腹いっぱいだったわ。
普段キャラメルとか殺陣やダンス満載の新感線ばっかり見てるから、こういうジトッとした感じというか、人間のリアルな部分が出た芝居には慣れてないのよね。
以下、多分ネタバレありの感想。
さびれた町の町おこしの話だと勘違いしてた。
多分テーマは差別とかそういうものだったのよね。
最初、櫛田酒造の面々のリポリンへの崇拝っぷりとか普通に面白かったんだけど、実際にリポリンをさらってきて自分たち独自の町・クシダーを作ろうなんて話になってきてから段々おかしくなりはじめて、矢田部がリポリンを無理矢理彼女にしようとしたあたりから狂気を孕んだ空間がどんどん広がっていって最後にはもう何が何だかみたいな。
正直、こんなに暴力的な話になるとは最初の時点では思ってなかったから、山地がチェーンソーで矢田部の腕を切っちゃったのにはびっくりした。
その前から狂ったみたいに暴力ふるってて怖かったけど。
こういう人の狂気がぶつかり合うような劇に免疫ないから「もう勘弁してくれ・・・」ってなったところで丁度芝居が終わってほっとした。
しかし何で最後は皆で歌ってたんだろう・・・。あれが皆が夢見たクシダーってことなんだろうか。
リポリンが丸代と玉島の子どもだってのは、丸代が玉島が隠し持ってた「真実」を取り出した辺りで予想ついてたからそんなに驚かなかった。
あと音楽の使い方が上手いと思った。
丁度良いところに不安を煽るような音楽がくるからほんとに怖かったわー。
ギャグとかも面白かったし2時間半っていうのが凄く短く感じられたから観れて良かったと思うんだけど、当分観なくてもいいかなー。
毎回見てたら心臓が持たないような。
それはそうと隣に座ってたオッサンの鼻息がうるさくてうるさくて時々集中できなかった。
私も鼻炎もちだから、あんまり人のことをとやかく言えた義理じゃないんだけど、ちょっとは止める努力ってもんをしてほしいよな。
さて、次の観劇は10月の「郵便配達夫の恋」です。
キャラメルは行けなさそうだけど西川さん観れるぞー(`・ω・´)PR