探してた本があったんで今日買ってきた。
東京で探しても無かったのに、地元のジャスコの本屋に置いているとはなんたる灯台下暗し。
そこの本屋、メイトにすら置いてなかったヤンデレ大全を5冊も置いてるたまげた本屋なんだけど、きっと店員さんに重度のオタクがいるのでしょう。お近付きになりたい。嘘だけど。
あ、「嘘だけど」ってのはこの作品の主人公であるみーくんの口癖。何か使いたくなる。
で、これはそのヤンデレ大全で紹介されてた本です。
表紙イラストはとっても可愛いです。画像を表示するテクニックが私には無いのでアマゾンでも検索して探しておくれ。
しかし裏表紙はいきなりサイコ。そして表紙裏はもっとエラいことになっている。
けど、あんなセリフ作中では言ってなかったよね・・・・・。言ってくれてたらもっとこの小説の評価上がったのに。
まぁそんな超個人的要求は置いといて、以下粗筋を帯とカバー折り返しから。
まーちゃん、世界で一番キミを××してる。
嘘だけど。
御園マユ。
僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。
リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。
──あ、そういえば。
時間があれば、今度質問してみよう。
まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。
第13回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作登場。
うーーーーーーーーーーーーん 。
面白かった。とっても。
確かに面白かったんだけど、ヤンデレを求めていた私にはちょっと物足りなかったかな、と。
なんかデレの部分が目立っててヤンデレデレデレって感じなんだよな。
個人的にはヤンヤンヤンデレくらいのほうが好きなんですが。
おまけに後半辺りからまーちゃんの扱いがかなりぞんざいになってるんだなぁ。
まぁそれを差し引いても面白かったのは確かなんだけど。
ヤンデレの部分については今月出た続編の方に期待しとこう。
で、内容なんだけど何書いてもネタバレになっちゃうんで何も書けない。
粗筋には無い二人の関係を書くと、二人は子どもの頃に1年もの間、拉致監禁され被虐の限りを尽くされまくった被害者同士で、8年ぶりに再会してみると地獄のような監禁生活のお陰でココロのねじくれまくったまーちゃんは小学生男女を自室で監禁中でしたとさ。ちょっとだけ嘘だけど。
どこいら辺がちょっと嘘かはとんでもなくネタバレなんでとてもじゃないけど言えませんがね。
ただ、この小説・・・・・物凄く乙一の「GOTH」っぽい。
なんというか「GOTHの最終話をもっと電波っぽくしてヒロインヤンデレにして自分なりに表現したらこうなりました」みたいな。
この話が「GOTH」に着想を得たのは間違いない、というか作者さんは乙一ファンなんでしょうね。
ぽつぽつと乙一の作品ネタがあったりするんですよ。
他の感想とか見ると西尾維新の戯言シリーズっぽいって感想もあるんですけど、こっちは読んだ事無いから分かんないなー。
あ、なんとなーくだけどハルヒっぽさもあったような気がする。文体とかヒロインが話の真相の蚊帳の外だったりする辺りが。
なんか一個気になったら色々探してしまってちょっと困った。
何にも知らずに読んでたらもっと新鮮で面白かっただろうに惜しい事したなぁ。
幸せの背景は不幸、というサブタイトルの通りにまーちゃんのみーくんさえいれば幸せだって言う世界は不幸とまーちゃんが忘れてしまった事件の真相の上に成り立っているとてつもなく脆い物で、この先まーちゃんが全てを思い出した時に二人がどうなるかっていうのは凄く興味がある。
なんにせよ二人が正常になる事なんて多分一生来ないんだろうけど。
そういえば作中でみーくんの名前が出てこなかったんだけど、最後まで読んでなんとなく分かった。
この話がどこまで続くか分かんないけど、もしもまーちゃんが全てを思い出すことがあったらみーくんもちゃんと名前を呼んでもらえる事ができるんだろうか。
なんか色々気になる事が多すぎるんで、なるべく早いうちに2巻を読みたいと思います。
あーなんか久々に文章いっぱい読んだなぁ。
小説と一緒に買ったB'sLOGにラストエスコートの続編の記事が!
原画はCaptainHOOKの人かー!!
なんかキャラ絵を見てると寺島くんやゆうきゃんが出るっていう杉田くんの冗談が実現しそうな気がしてきた。
特にゆうきゃんなんか今が旬だから本気できそう。
ヒロインもニートじゃないし服とか変えられるって書いてるし、前作よりも楽しそうだなー。
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