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実に約3年ぶりのブログ更新ですねこんにちは。
世はコロナ禍まっただなか、ブログを書こうにも舞台もライブも中止に次ぐ中止と延期、チケットを取っても自粛せざるを得ず返ってこないチケット代に苦しめられるそんな日々(いやそもそもほとんどチケット取ってないんだけども)それでも配信で舞台やライブを見たり相変わらず仲村宗悟に狂わされたりクソサメ映画という新たなジャンルに取りつかれたりした3年間でした。
そうクソサメ映画。
ひょんなことでとんでもないクオリティのZ級サメ映画とうジャンルに出会ってしまったのだ。
どういうものかというと一言では説明できないんだけど世の中にこういう作品が出回ることが許されるならこれまでクソ映画と言われた映画たちなんてかわいいもんだと思わされる、そんなジャンル・・・みんな一度見てみるといい大抵のものは許せるようになる。
ただクソサメ映画は基本的に洋画。言葉がわからないからこそ許せる部分もあるものでこれが言葉が通じる邦画となると話が違ってくるのだなという映画を今日見てきた。
それが大怪獣のあとしまつ。
前提として私は怪獣映画が好きだ。まあ好きといってもにわかみたいなもんでこの世のすべての怪獣映画を見てるかというとそんなことはないんだけどとにかく好きだ。
映画館のフライヤーでこの作品を知ったときはこれは新しい視点の怪獣映画だしあらすじを読んだ限りシンゴジラのその後に対するひとつの答えになり得る作品になるのかもしれないと思ってとても楽しみにしてたのよ。
なにも本気で続きが見れると思ってたわけではないし続きは必要ないと思ってるんだけどなんとなく見えてる怪獣の造形も明らかにゴジラを彷彿とさせてるし、なんというか一つの可能性としてこういう作品が世に出るのもアリだなって思ったんだな。
そして迎えた公開初日、昼になるころにはすでにツイッターに溢れかえっていたクソ映画という文字。この時初めて私は監督が時効警察の監督だと知ってあっそういう方向の映画だったのかって気づいたんだな・・・。
とはいえいくら世の中の人がクソといっても自分が見てクソと感じるかはわからないし怪獣映画には違いないと思ったしなによりクソサメ映画の第一人者のサメ映画ルーキーさんが大絶賛してたのでクソサメ映画的に楽しめるに違いないと思って今日観に行ってきたわけである。
結果、シンプルにクソ映画だしシンプルにつまらなかった。なんだあれ。
あまりにも前置きが長くなったけどとりあえず感想を書いておく。
ざっくり内容を書くと暴れまわっていた怪獣が突如として死亡したあと、その死体の処理をどうするかで喧々諤々する政府、ほっといたら死体の腐敗したガスが爆発してえらいことになるのでその始末をつけるのに特務チームに任務がおりる。なんやかんや色々あって海に流して沈めてしまおうみたいになるんだけど色々な思惑に阻まれて失敗、さあどうする!?といった感じ。
まずこの政府の会議がクソ。面白くない。不必要な下ネタやらいらんところが多すぎる。最初の会議のシーンであっこれ真面目な作品じゃないんだってわかるんだけどそれにしてもつまらない。なんかテンションが上滑りしてるというかなんというか役者さんはみんな達者な方ばかりなんだけど恐ろしく無駄遣いというか・・・。
真面目にやればやるほど面白いみたいな作品もあるけどそっちにも振り切れてない感じがする。明らかにシンゴジラの会議シーンをパロってるというかおちょくってんのかって感じでうーーーーん。バラエティのパロディでやるならまあ見れるけど映画で見たいかっていうとねえ。
というかシンシリーズに囚われまくってんだよなこの作品。
先に言ってしまうと物語のオチは実は主人公の帯刀アラタはウルトラマン的なものに変身できる人間で(3年前にウルトラマン的なものと融合して2年ほど行方不明だったらしい?)怪獣を倒した白い光の玉の正体はどうもアラタらしく、ウルトラマン的なものに変身したアラタが怪獣を持ち上げて宇宙まで飛んで行ったのでしたっていう・・・。
思うにコロナで色々ずれまくったけど元々はシンウルトラマンの公開後とかに公開したかったんじゃないかなーこの作品。まあ憶測だけど実際そうなったらますますクソ認定だったと思うので公開前で良かったかもしれない。
一応冒頭から伏線的なものはあったんだけどその伏線も唐突に差し込まれたのでいきなりなに?って思ったし冒頭の伏線に関してはもしかして総理はアラタがウルトラマン的なものに変身できるの知ってたの?ってなるしじゃあ最初から依頼しろよって思うんだけど・・・。
それで宇宙に飛んで行ったままスタッフロールが流れてエンド・・・と思いきや次回作を低予算で作ってまーす!みたいな嘘予告(だと思いたい)が流れてエンド。
ただでさえ観客少なかったんだけど客電ついても水を打ったように静かだったわ・・・そして私は頭を抱えた。
スタッフロールに突入した途端あまりのオチにハァ?????って結構なボリュームで言ってしまったよね・・・こんなことは初めてですよ。
怪獣にキノコが生えてたからてっきり食べるんだと思ってたんだよね。でも予想が外れたからハァ?ってなったわけじゃなくてあまりにも急カーブなオチにもっていってそのまま終わったのがハァ?ってなったというか。
他にも必要以上にやる韓国disとか(私はどちらかといえば嫌韓寄りなのでdisるのは別にいいんだけどわざわざあっちに文句つけられるようなことはしないでほしいのだ)冒頭の若者に召集令状出して怪獣と戦わせるとか(現代の若者が大人しく召集に応じるとは思えない)前時代的な下ネタ(私はそこまでセクハラと感じないんだけど不要なところは多かった)とか色々おいおいって思うところはあったんだけど一番はやっぱあのオチかなあ・・・もっと伏線ほしかったよね。
ただこうやって書きながら頭の中を整理してみるとたしかにサメ映画ルーキーさんが大喜びするような作品だったなーとは思う。
私には合わんかったんだが・・・なんていうかギャグに振り切るならギャグに振り切れって思うんだよな。思わせぶりにシリアス混ぜ込むからこうなるんや・・・でも多分これがやりたかったんだろうなっていう気もする。映画でしかもこの長さでやるべきではなかったと思うけど。
ジャニーズ主演だしそれなりに数字は取るだろうからまあある意味成功なのかなあ・・・。
クソ映画ではあるけどいいところもあったんだよな。ふせえりさんのシーンは総じて面白かった。ふせえりに顎クイされる土屋太鳳なんてここでしか見れないでしょ。
それとか美しく成長した大人の山田涼介が大型バイク乗るところとかかっこよかったし、なんだかんだ最後の変身するところ?もよかったし。
そうなんだよな~~~~~~アラタがウルトラマン的なものになった経緯とかそこのところが見たいと思わされてしまったんだよな~~~~~~なんか腹立つな。
総合すると演者もスタッフもすごいのに内容がクソっていうどこに出しても恥ずかしくないクソ映画ということかなあ。
ジャニーズ出てるし厳しいと思うけど2年後くらいにニコ生で上映するとそれなりに盛り上がるのではないかと思う。
まあたまには虚無を感じるのもいいかもしれんので虚無を感じたかったらこの映画を観るといいかもしれない。
やだちょっとまって今気づいたけど邦画のクソ映画最高峰の呼び声も高いデビルマンにもこの映画にも染谷将太出てる!!!なんてことでしょう・・・。